スポンサーリンク
はじめに
電子マネーやポイントサービスはかつて一社で独自に提供するのが一般的でしたが、現在は複数の会社で提供する「共通ポイント」のほうが人気があります。
そんな中でもnanacoは、楽天EdyやWAONなどと並ぶ知名度と利用者数を誇る電子マネーです。
なぜnanacoはここまで支持されているのでしょうか。ここではそんなnanacoのメリットについて解説してみたいと思います。
nanacoとは
nanacoとは、セブン・カードサービスが提供する電子マネーの一種です。基本的に事前にチャージを行ったうえで支払いを行うことができる、プリペイド方式です。
プリペイドカードと電子マネーの一番の違いは、接触式か非接触式か、ということです。nanacoは電子マネーなので、機器にかざすだけで決済することができます。
支払いに使用するとポイントが貯まる
nanacoを提携店で利用した際には、nanacoポイントというポイントが貯まります。100円(税抜)の利用につき1ポイント付与され、還元率は1%です。
1ポイント1円としてnanacoにチャージし、使用することができます。ポイントのチャージは1ポイントから可能です。
タバコの購入など、一部ポイント付与の対象外商品がありますので、ポイント対象商品/対象外商品で確認しておくと良いでしょう。
商品よってはボーナスポイントが付く場合もありますし、キャンペーンなどで付与ポイントを増量していることもあります。
チャージにクレジットカードが使える
nanacoへのチャージは、クレジットカードが使用できます。クレジットカードでチャージしたnanacoで支払いをすると、間接的にクレジットカードで支払いをしていることと同じになります。
チャージ時にポイントが付くクレジットカードがあり、使用時のnanacoポイントと二重取りをすることができるため、クレジットカード単体で支払うよりもおトクになります。
色々なお店の支払いに使用できる
nanacoはセブンイレブンを中心としたセブン&アイグループの各店をはじめ、マクドナルドやミスタードーナツといった飲食店、ビックカメラやコジマと行った家電量販、薬局、ガソリンスタンドなど幅広いお店やサービスの支払いに使用することができます。
nanacoが使えるお店(一部)
ジャンル | 店名 |
---|---|
百貨店・コンビニ・スーパー | セブンイレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、ヨークマートなど |
グルメ・食 | デニーズ、かっぱ寿司、小僧寿し、CoCo壱番屋、コメダ珈琲店、マクドナルド、ドミノ・ピザ、ミスタードーナツなど |
生活・暮らし | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ロフト、カクヤスなど |
ドラッグストア・コスメ | ツルハグループ、ココカラファイン、コスメティック&メディカル、セイムスなど |
ガソリンスタンド | エッソ、モービル、ゼネラル |
エンターテイメント・趣味 | ラウンドワン、タイトーなど |
スポーツ | 千葉ロッテマリーンズ、ヤフオクドームなど |
空港 | 成田国際空港、新千歳空港ターミナルビルなど |
その他 | コカ・コーラ自販機、ヤマト運輸 |
自分がよく行くお店でnanacoが使えるどうかは、使えるお店を探すで確認してみてください。
税金の支払いに使うことができる
住民税や国民年金といった税金や社会保険料、公共料金をセブンイレブンで支払う場合にも、nanacoを使用することができます。支払いに際し、手数料は掛かりません。
nanacoで支払うことができる税金・社会保険料
- 自動車税
- 軽自動車税
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 国民年金
- 国民健康保険
- 所得税
- 住民税
- 消費税
nanacoで税金を払った場合はnanacoポイントが付きませんが、チャージにポイントが付くクレジットカードを使用すると、そのポイント分おトクになります。
また間接的にクレジットカード利用手数料無料で税金を支払っていることになりますので、クレジットカード単体で支払うより、また現金で支払うより確実におトクになります。
AmazonギフトカードやQUOカードなどのプリペイドカード購入に使うことができる
セブンイレブンで販売されているプリペイドカードの支払いに、nanacoを使用することができます。
セブンイレブンで購入できるプリペイドカード(一部)
種類 | プリペイドカード名 |
---|---|
デジタルコンテンツ | iTunes Card、Google Play カード、LINEプリペイドカードなど |
ショッピング | Amazonギフト券、楽天ポイントギフトカードなど |
通信 | KDDIスーパーワールドカード、auデータチャージカード、ソフトバンク KOKUSAI Card |
その他 | QUOカード、NTTテレフォンカード、ソフトバンクカード、au ぷりぺいどカード |
nanacoでプリペイドカード代金を支払った場合はnanacoポイントが付きませんが、税金などの支払いと同様、事前チャージにポイントが付くクレジットカードを使用すると、そのポイント分おトクになります。
間接的にクレジットカードで支払いをしていることと同等になり、現金で買うより確実におトクになります。
クオカードについては下記で深く解説していますので、のちほど併せてご覧ください。
チャージに使えるおすすめのクレジットカード
nanacoチャージに使えるクレジットカードはたくさんありますが、チャージ時にポイントが付与されるクレジットカードは限られています。
クレジットカードチャージ時のクレジットカードポイントと、使用時のnanacoポイントの二重取りを目指す場合は、これらいずれかのカードを発行し、手元に用意しておきましょう。
リクルートカード
リクルートカードは株式会社リクルートが提供している年会費無料のカードです。還元率は常時1、2%で、nanacoや楽天Edyなど電子マネーへのチャージもポイントの加算対象になります。
共通ポイントであるPontaポイントに等価交換できるリクルートポイントが貯まります。
Yahoo! JAPANカード
ワイジェイカード株式会社が発行している年会費無料のカードです。通常の還元率は1%ですが、2018年2月28日よりnanacoチャージは200円で1ポイント、還元率0.5%に変更となりました。
同時に、これまでJCBブランドのみ、nanacoへのチャージがポイント加算対象でしたが、VISAやMastercardでもポイント加算対象に変更となっています。
共通ポイントであるTポイントが貯まります。入会特典として数千ものTポイントがもらえるキャンペーンをよく行っています。年会費無料なので、チャージカードとして作っておくと良いでしょう。
ファミマTカード
ポケットカード株式会社がファミリーマートと提携して発行している年会費無料のカードです。還元率は0.5%で、nanacoへのチャージがポイント加算対象です。
共通ポイントであるTポイントが貯まります。ファミリーマートで還元率が跳ね上がるクレジットカードです。年会費無料ですし、作っておくと良いでしょう。
セブンカードプラス
nanacoを提供するセブンカードが発行するクレジットカードです。初年度の年会費は無料、前年度50,000円以上カード利用があった場合は、翌年の年会費が無料になります。
還元率は0.5%で、nanacoポイントが貯まります。
nanacoの使い方
まずはnanacoカードをGETする
nanacoカードは2種類あるので、どちらか好きなものを選びましょう。
カードタイプ
セブンイレブンやイトーヨーカドー、西武・そごう、ヨークマート、デニーズで入会手続きを行うことができます。Webサイトのnanacoカード入会案内から申し込むことも可能です。
カードとして入会する場合は300円(税込)の手数料が必要になりますが、定期的に手数料分のポイント還元キャンペーンを行っているので、それを狙うのも手です。nanacoのキャンペーンページをチェックしておきましょう。
モバイルタイプ
カードではなく、スマートフォンでアプリをダウンロードして「nanacoモバイル」を利用することもできます。こちらは発行手数料が無料で、アプリをダウンロードして手続きを行うだけなので簡単です。
おサイフケータイに対応したスマートフォンが必要になるので、お使いのスマートフォンが対応しているか確認しましょう。
nanacoへチャージする
クレジットカード、現金、オートチャージ、nanacoギフトカードと4つのチャージ方法がありますが、もっともおトクなのはクレジットカードからのチャージです。
事前準備
クレジットカードを利用してチャージする場合、クレジットカードの事前登録を行う必要があります。
nanacoのWebサイトにあるnanaco会員ページで行うか、nanacoモバイルの場合はアプリから行うことができます。
nanacoカードであれば入会から10日、nanacoモバイルであれば登録から4日後以降に、クレジットカードの事前登録が行えるようになります。事前登録終了の24時間後から、いよいよチャージが可能となります。
チャージ
nanacoモバイルかnanacoのWebサイトにある会員ページから、登録したクレジットカードからチャージします。チャージに際しては、いくつか注意事項があります。
- チャージ金額の上限:1枚あたり50,000円まで。1回のチャージ金額は5,000円以上30,000円まで。
- チャージ制限:nanacoカード1枚あたり1日3回。月15回まで。月間20万円まで。
nanacoカードは残高照会を行う
nanacoモバイルはこの時点ですぐに使うことができますが、nanacoカードの場合はもうひと手間必要です。
オンラインでチャージしただけでは手元のnanacoカードに金額が反映されておらず、まだ「センター」と呼ばれる中継地点で預かってもらっている状態です。
そのため、セブン銀行ATMかセブンイレブンのレジカウンターで、カードにチャージ情報を書き込む必要があります。これを「残高確認を行う」と呼びます。
nanaco公式Webサイト内の電子マネー・ポイント残高、ポイント有効期限の確認方法に手順が載っていますので、確認してみてください。
nanacoを使う
nanacoはお店で「nanacoで支払います。」と申し出るだけで、簡単に利用することができます。
非接触型の電子マネーなので、店員さんからOKですと言われるまでタッチし続けるだけです。
nanacoで50,000円以上支払う方法
nanacoは基本的に1枚あたり50,000円までの小額決済になりますが、それだと税金を支払いきれない場合もあります。下記の裏技を使うと、nanacoだけで50,000円以上支払うことができます。
複数枚のnanacoカードを持つ
nanacoカードは何枚でも持つことができますので、単純に多くの枚数を発行して50,000円ずつチャージしておき、一気に決済するという方法があります。
1回の決済で複数枚のnanacoカードを使用することができますので、全く問題ありません。私も複数枚のnanacoカードを持っています。
注意点
クレジットカード1枚はnanacoカード1枚にのみ登録できるので、nanacoカードを複数枚用意してクレジットカードからのチャージを行うためには、発行するnanacoカード分のクレジットカードが必要になります。
チャージ時にポイントが付くクレジットカードは種類が限られていますし、クレジットカードの発行をたくさんしなければならないので、少し大変かもしれません。
すでにnanacoカードに登録したクレジットカードでも、nanacoモバイルなら関係なく登録することができます。複数枚のnanacoカードを発行する際は、nanacoモバイルも活用すると良いでしょう。
50,000円のチャージを連続して行う
先述したセンターで預かってもらう状況を利用し、1枚のnanacoカードに50,000円のチャージを続けて行う方法があります。
まずは普通に50,000円分チャージ
nanacoのWebサイトにある会員ページから、nanacoカードに50,000円分チャージします。
セブン銀行ATMで残高確認を行うと、nanacoカードに50,000円分のチャージ情報が書き込まれます。
続けて50,000円分チャージ
さらにnanacoのWebサイトにある会員ページから50,000円分チャージを行うと、チャージ済みの50,000円とは別で、もう50,000円分がチャージ反映待ち状態になります。センターに預かってもらっている状態です。
50,000円ずつ支払い
まずnanacoカードにチャージされている50,000円を支払いに使用します。そのまま店員さんに「残高確認をお願いします。」と伝えると、センターで預かってもらっている50,000円がnanacoカードに書き込まれ、もう50,000円使えるようになります。
- 慣れない店員さんは、レジカウンターでの残高確認がうまくいかない場合があります。お昼時など混雑している時間帯は避けるように配慮しましょう。
- nanacoモバイルでも同様のことができますが、センターに預かってもらっている50,000円分を反映させるためには「センターお預かり分」というメニューからパスワードを入力し、自分で反映手続きを行うことになります。
nanacoポイントの確認方法
nanacoカードの場合
セブン銀行ATMで残高確認を行うか、レジカウンターで残高確認を申し出ると、確認することができます。
また、スマートフォンからnanacoのWebサイトに行き、会員メニューにログインすることでポイントの確認をすることもできます。
nanacoモバイルの場合
アプリを開くだけで確認することができます。
共通
nanacoで買い物した際のレシートに、ポイントが記載されています。
nanacoポイントの使い方
電子マネーに交換する
nanacoポイントは、電子マネーに交換して使うことができます。もっとも一般的な使い方です。
nanacoカードの場合
セブンイレブンのレジカウンターで「ポイントを電子マネーに交換してください。」と申し出ると、すぐに対応してもらえます。
nanacoモバイルの場合
アプリを立ち上げ、メニューにある「ポイント→マネー交換」から電子マネーチャージが行えます。
オムニ7でポイントとして利用する
セブン&アイが提供する通販サイト「オムニ7」で、1ポイント1円で使用することができます。
提携ポイントと交換する
ANAマイルやANA SKY コインと交換することもできます。nanacoポイントをANAマイル・SKYコインへ交換するに詳しい手順が記載されています。
募金する
nanacoの募金ページで、1ポイントから募金を行うことができます。
nanacoポイントの有効期限
nanacoポイントの有効期限は、加算月から2年です。
すでにチャージ済みの電子マネーについては、有効期限はありません。
Android Payに対応
Android Payに対応しています。残念ながら2017年10月現在、Apple Payには対応していません。
QUICPayが利用できる
nanacoカードにはQUICPayが付帯しています。会員サイトがMyJCBのクレジットカードがあれば、QUICPayが利用できます。
セブンイレブンではnanacoカード付帯のQUICPayで買い物をすると、200円ごとにnanacoポイントが1ポイント付与され、さらにQUICPayに登録したJCBのクレジットカードにもポイントが付与されます。
事前にMyJCBでQUICPayの登録が必要です。QUICPayに登録できるJCBカードは、下記があります。
nanacoのサポート情報
- 紛失・盗難・退会などのお問い合わせ:0570-071-555 または 0422-71-2266
24時間年中無休なのが嬉しいです。
まとめ
普段セブンイレブンをはじめとした、セブン&アイグループのお店をよく利用するという方、そして税金や社会保険料、公共料金の支払いで少しでも得をしたい方などは、必携の電子マネーと言って良いでしょう。私も税金の支払いやプリペイドカードの購入に活用しています。
nanacoカードへのチャージは、クレジットカードを活用することで最大限のメリットを享受できます。nanacoチャージでポイントが付与されるクレジットカードは限られていますので、nanacoカードを手に入れる前に発行しておきましょう。