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はじめに
クレジットカードを発行する企業と言われて思い浮かべるのは、スーパーや専門店といった小売店、また銀行やカードを専門とする信販会社などですが、世の中には意外な企業もクレジットカードを提供していることがあります。
ここでは人材派遣メディアを中心にフリーペーパーなどを提供するリクルートが発行している、リクルートカードについて解説していきます。見逃せないメリットがたくさんあるクレジットカードですよ!
リクルートカードとは
リクルートカードを提供するのは、リクナビやタウンワークなどの人材関係を中心に情報誌やフリーペーパー、人材派遣業などを手掛けるリクルートです。
リクナビなどの印象で人材派遣業といった印象がありますが、ゼクシィやR25など女性向け情報誌や、車情報誌であるカーセンサー、じゃらんやホットペッパーと言った旅行、食事関連の情報誌やそれに関連するサービスも提供しており、リクルートカードはそれらのサービスに強いカードとなっています。
選べるカードブランド
選べるカードブランドはJCB、VISA、Mastercardです。三大国際ブランドから選ぶことができます。
年会費
年会費は安心の永年無料です。発行に際しても、手数料など取られることはありません。
還元率
リクルートカード最大の特徴は、ポイント還元率が1.2%と高く設定されていることです。
一般的に還元率が良いと言われるクレジットカードでも1%程度ですが、リクルートカードは月末の利用料金の1.2%がリクルートポイントとして付与されます。
またじゃらんやポンパレと言ったリクルートが提供するネットサービスを利用すると、通常のポイントに加えて追加ポイントが付与されます。
リクルートポイントはじゃらんやキノギフト、ポンパレと言ったリクルートで使えるほか、共通ポイントのPonta、あるいはdポイントと交換することもできます。
電子マネーやプリペイドカードへのチャージ対応
リクルートカードは電子マネーのチャージにも対応しており、一部のポイントであれば電子マネーのチャージでポイントが加算されます。
加算の対象となるのはJCBであればnanacoとモバイルSuica、VISAとMastercardではそれらに加え、楽天EdyとSMART ICOCAも対象になります。
カードブランド | 対応電子マネー |
---|---|
JCB | nanaco、モバイルSuica |
VISA、Mastercard | nanaco、モバイルSuica、楽天Edy、SMART ICOCA |
nanacoについては、下記で深く解説しています。こちらものちほど、併せてご覧ください。
リクルートカードは、2018年4月16日(月)からすべてのカードブランドで、電子マネーへのチャージ時に、ポイント付与の上限が月間30,000円までとなってしまいました。
月間30,000円を超えて電子マネーにチャージしたい場合は、30,000円まではリクルートカードを使い、それ以上は別のカードを使ったほうが良いでしょう。
またauユーザーはどのカードブランドであってもauかんたん決済に登録すれば、au WALLET プリペイドカードへのチャージでもポイントが貯まるようになります。
リクルートカードの1.2%還元に加え、au WALLET プリペイドカード使用時にWALLET ポイントが0.5%還元され、合計還元率1.7%でショッピングが楽しめます。
電子マネーの場合、発行するカードブランドによってポイント付与対象となる電子マネーが異なるので、どのカードブランドでリクルートカードを作って良いのか悩んでしまいますが、ご安心ください。
リクルートカードはカードのダブル発行が可能
リクルートカードは、カードブランドを変えたダブル発行が可能な希有なクレジットカードです。
JCBで1枚、VISAかMastercardで1枚の組み合わせで発行できます。いずれも年会費は無料なので、最初にJCBで作成し、続いてVISAかMastercardでもう1枚作っておくのがおすすめです。
これで電子マネーへのチャージが、ほぼ網羅できます。もちろん、双方で獲得したリクルートポイントは合算されますのでご安心ください。
Apple Payへの対応
電子マネーに関連した事例として、VISAとMastercardブランドのみApple Payに対応しています。 JCBは現時点(2017年9月)では未対応となっています。
iPhoneユーザーの方は、1枚はJCB、もう1枚はVISAかMastercardで作っておくと良いかもしれません。
付帯保険が充実
リクルートカードの特長として、還元率以外で挙げられることは、年会費完全無料にしては充実の保険が揃っていることです。
旅行損害保険
まず旅行損害保険は、海外旅行が最大2,000万円、国内旅行では最大1,000万円の傷害・携行品破損保険が付いています。 これは両方とも利用付帯であり、リクルートカードを使って旅行代金を支払った場合に適用となります。
他社のクレジットカードは、年会費無料で保険がないことも珍しくないので、大きなメリットであるといえるでしょう。
ショッピング保険
年会費無料では珍しく、ショッピング保険がついています。これはリクルートカードで購入した物品が盗難、もしくは破損した場合に補償される保険です。
保証期間は最大90日、補償額は最大年間200万円となっています。
ETCカードが発行可能
リクルートカードは、追加カードとしてETCカードの発行ができます。
ETCカードの年会費は無料です。ただし、VISAとMastercardブランドでETCカードを発行した場合、発行の際に新規発行手数料として1,000円が必要になります。
JCBブランドのリクルートカードを発行し、そちらでETCカードを発行すれば手数料無料なので、こちらのほうがおトクです。
家族カードも発行可能
家族カードは年会費、発行手数料共に無料です。JCBは最大8枚、MastercardとVISAは19枚まで発行することが可能です。
締日と支払日
JCB、VISA、Mastercardとも、毎月15日締め、翌月10日払いです。リクルートポイントは支払日翌日の11日に付与されます。
審査基準
リクルートカードの審査基準は緩めで、初めてクレジットカードを作る方や18歳以上の学生の方でも作ることができます。
リクルートカードプラスとは
過去には「リクルートカードプラス」というリクルートカードの上位カードがありましたが、現在は残念ながら募集終了となっています。
年会費が2,000円必要ですが、ポイント還元率が驚異の2%とリクルートカードよりも高く、さらに持っているだけで旅行時の損害保険が適用されるなど、リクルートカードの基本サービスを強化したものでした。
ちなみにリクルートカードプラスはJCB発行のため、Apple Payは現時点(2017年9月)では未対応です。
リクルートカードのメリット
年会費が完全無料
年会費が完全無料というのは、日常的に使うクレジットカードを求めている方には大きなメリットであると言えます。
その上で、国際三大ブランドと言われるJCB、VISA、Mastercardの3つから選択できますし、電子マネーのチャージにも幅広く対応しているので、使い所に困るということはないでしょう。
還元率の高さ
ほかのクレジットカードで「還元率が高い」と呼ばれるカードの多くは基本的に1%程度ですし、還元率が高くなる条件として専用モールの利用や、自社店舗での利用が指定されているケースが多いです。
それに対し、リクルートカードは還元率が1.2%と高めに設定されているので、日常生活で効率良くポイントを貯めることができます。
その上、リクルートが提供するじゃらんやホットペッパーと言ったサービスを使えば、2%から4%、あるいは特定の旅行商品などで10%や20%台の還元率も実現可能です。
保険が手厚い
年会費無料のカードだと保険が付いていない場合が多いですし、付いているカードでも旅行保険のみが最大1,000万円程度というケースも珍しくありません。
それに対してリクルートカードは、最大2,000万円の旅行保険にショッピング保障が付いています。
特に海外では保険診療などが摘要されないため、風邪や腹痛などで入院しただけでも、非常に高額な治療費が請求される場合があります。付帯保険があることは重要なのです。
年会費が必要なカードと比べると補償額など見劣りする部分はありますが、年会費無料のクレジットカードの中でこれだけの保険や補償を用意しているカードは珍しいです。
このようにリクルートカードは、リクルートが提供するサービスを利用する方だけではなく、日常的に使うカードを求めている方にもおすすめできるクレジットカードと言えます。
リクルートカードのデメリット
リクルートカードはメリットが多い良いクレジットカードですが、デメリットがないわけではありません。
リクルートポイントの使い道が若干少ない
リクルートポイントは共通ポイントのPonta、あるいはdポイントと交換できるので、全く使い道がないというわけではありませんが、交換前のリクルートポイントはリクルート関係のサービスにしか使えません。
複数の共通ポイントへの交換を用意している他社のポイントサービスと比べて、やはり利便性は落ちてしまいます。
また他社のサービスでは「特定加盟店で使えば常に2倍」「関連サービスで使えばポイント10倍」といったサービスを行っていますが、この面でもちょっとしたデメリットがあります。
というのも、リクルートが提供するじゃらんなどの情報予約サイトは、使わない方であればほとんど使わないジャンルが多いからです。
そういった方であればリクルートカードではなく、多少基本還元率が低くても、コンビニなど日常的に使う店舗で還元率が上がるカードを選んだほうが得という場合もありえます。
ちなみに共通ポイントであるPontaポイントの使い方や特徴については、下記で解説しています。
他のクレジットカードとの比較
他社のクレジットカードと比較した場合、リクルートカードはやはりその還元率が目を引きます。 たとえば楽天カードであれば100円につき1ポイント(還元率1%)、ニコスカードは1,000円につき5ポイント程度(還元率0.5%)となっています。
たかだか0.2%程度の差、と思いますが、年間を通して使えば使うほどその差は大きなものとなって現れます。
使う金額 | リクルートカード(1.2%) | 他のクレジットカード(1%) |
---|---|---|
5,000円 | 60P | 50P |
10,000円 | 120P | 100P |
50,000円 | 600P | 500P |
100,000円 | 1,200P | 1,000P |
200,000円 | 2,400P | 2,000P |
300,000円 | 3,600P | 3,000P |
400,000円 | 4,800P | 4,000P |
500,000円 | 6,000P | 5,000P |
リクルートカードのサポート情報
リクルートカードは、リクルートがカード発行会社と提携して発行しています。
JCBブランドの発行会社はJCB、VISAとMastercardブランドの発行会社は、三菱UFJニコスとなっています。ですからサポートについては、発行したブランドごと、それぞれの会社に問い合わせることになります。
電話やメールアドレスなどについては変更がなされる場合があるので、利用する際はホームページなどを確認して最新の情報を得るようにしましょう。
JCBブランドの場合
VISA・Mastercardブランドの場合
まとめ
リクルートカードは、リクルート関係のサービスをよく利用する方やリクルートポイントを貯めている方はもちろんのこと、共通ポイントPonta、あるいはdポイントを貯めている方にも最適なクレジットカードです。
基本還元率が1.2%と高いので、どんどんポイントが貯まっていくでしょう。
JCBで1枚、VISAかMastercardで1枚と異なるカードブランドで2枚発行できますし、2枚持てば有名どころの電子マネーへのチャージがほぼ網羅できます。ポイントも合算されますので心配ありません。
いま1枚持っている方も、この機会にもう1枚作ってみてはいかがでしょうか。